「いない」今を、生きている。
10月9日はBOOM BOOM SATELLITES川島道行さんの一周忌。
<2015年のツアー「FRONT CHAPTER Vol.4 @渋谷CLUB QUATTRO」より>
明日は川島道行の命日。
— BOOM BOOM SATELLITES (@BBS_nakano) 2017年10月8日
あの日の事を思い出すと感謝と感動が蘇ります。生き抜く事は素晴らしい。そう教えてもらいました。川島くんと過ごした時間と記憶の全てが、今も血となって身体中を駆け巡っている。生きている。最高の友人です。
中野さんの言葉。伝えてくれる今の彼の言葉に涙が止まらなくて。
川島さんが、中野さんの中で息づいているんだってこと。それは中野さんの変化で伝わってくる。
<2015年のツアー「FRONT CHAPTER Vol.4 @仙台Rensa」より>
死ぬまで、生きる。
川島さんはそんなふうに、力強く生きていた。
ステージから、溢れる生命力。それは自然のように静かに力強いもので。時に昇る太陽のような、時に地下を流れる水のような。
音を発しているのに、静かというのもおかしいかもしれませんが、そう感じました。
思えば初めてBOOM BOOM SATELLITESの音をじかに浴びた時に「洪水だ」と感じて。それもまた自然の圧倒的な力強さというか。
新しいものを体と心にぶち込まれる、でもそれは懐かしく温かいものでもある。押し出されるように涙が出る。汗をかき、涙を流す、笑顔になる、そしてビールを気持ちよく飲む。
そういう幸せな循環を約2年、させてもらった。愛おしすぎる日々にどうしてもさよならができなかった。
「Diamond In Your Heart」という曲の歌詞に
『自分の可能性を発揮できないと
他人の人生を見ているだけになる』
というのがあって。まさに自分はそうで。
Diamond In Your Heart (vocal:細美武士) / TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA
いつだって誰かの人生に支えを求めて、何かに夢中になることで自分の人生を生きているような気になっていた。
だから、いなくなってしまったときに目の前が真っ暗になって、好きなものが心や体に生き続けていることを忘れてしまいそうになった。
それはそうで、好きなものの中に居場所を作ろうとしていたからだ。そうじゃなくって、自分の中に好きなものの居場所を作ればよかったんだなあって。
それに気付いてからは、少しずつ、本当に少しずつだけど好きなものとの接し方を変えている。
このことは松田直樹選手の七回忌のときに書いた。
自分の可能性もしぶとく探している。
そんな中で、BOOM BOOM SATELLITESのおかげで出会えたこと、気付けたことがすごく糧になっていることに気付く。例えばカメラ。
1枚目の写真を撮らせていただいたものです。今日のお写真にしてくださってありがとうございます...!中野さんの撮る川島さんのお写真があまりにも素敵でカメラを始めたので、嬉しいです。
— shindy_jdi (@shindy_jdi) 2017年8月24日
川島さんの笑顔の近くに中野さんが、そして洋子さんの笑顔もありましたね☺️(かんじさんも!) pic.twitter.com/D4z826wwQl
川島さんの笑顔。素敵だな。
— shindy_jdi (@shindy_jdi) 2017年8月24日
最高にカッコよくて、最高にカワイイ。時折ハッとするほどきれいに澄んでいる。
客席に惜しみなく注ぐ、柔らかい笑顔が忘れられない。愛情をありがとう。ずっと大切にするね。 pic.twitter.com/CXjZFRDBbN
ありがとう。
この言葉をもう何度も伝えてきたけれど、じかに伝えることができない今はとても苦しくて切ない。
でも、伝えることのできたあの日があったから、こういう新たな気持ちが自分の中に生まれるんだ。
別れる悲しみ以上に、出会えた喜びがある。触れ合えた幸せがある。
そういう自分にとって大事なことを、心のど真ん中に置く。
ずっとずっと大好きですよ、川島さん。またお会いしましょうね。
『君と旅した思い出が曲がった魂整えてく。今日もありがとう』(by スピッツ「僕はきっと旅に出る」)
『新しくなることを畏れるな』(by TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA(vocal:細美武士) 「Diamond In Your Heart」)