【2014クラ選 北信越予選 準決勝】vsアルビレックス新潟U-18
Maxときでお昼ごろ到着。頼りにしていたバスが運休であわあわ。
U-18応援団が今年もヽ(=´▽`=)ノ
昨年のクラ戦でも来てくれたけど、その時の子たちが今日はピッチで選手として走るってなかなかの胸熱。
本日のスタメン。前回と違うのは林が古市に変わったことかな。CBの間を突破されて、っていうのが課題なのかな?林も山寺もやれてる。ただ、外に引っ張られた時にどうするか。古市はケガあけ初公式戦。ちょっとドキドキ。痛みませんように。
(ポジションは多分こんなかんじ。)
8せいや
9塩原 10池上 11唐澤
17成瀬 18賜
6渋木 2篠原(C)
5山寺 3古市
51原
相変わらず成瀬・賜のボランチコンビが最高。奪いに行く姿勢が最大の守備だなーと。あとは惜しいシュートが2本くらいあったかな。たけしのゴールは本当に入ったかと思った!良く詰めていたなという感じ。渋木の駆け上がりもシビれたなあ。そして、特筆すべきは古市。体を投げ出して守る守る!!!すでに前半で涙腺があぶなかった…またケガしちゃうから気をつけてくれーと祈りながらも、その頑張りに何度救われたか。。。
前半0-0。双方同じだけのチャンスあり。先制点を決めてノリたいなという気持ちはあった。
ハーフタイム終了間際に選手チャント。隣で応援するU-18たちが「俺山雅のチャントしらないよ」と消極的な感じだったけど、選手チャントはなぜか楽しそうだった(笑)山雅っていうより先輩や同学年の選手の名前が入った歌は歌いたいんだなーと。
後半開始。成瀬OUT→中村IN。より攻撃的にする布陣か。
中村はケガあけでいきなりアルビだからスピードについていくのがキツそうだったけど、ボールの受け方は相変わらず素晴らしかった。
賜OUT→杉山IN。いつもより後ろ目の配置。
せいやOUT→蓮IN。せいやもたけしも良かったので迷ったと思う。全体的に動きが重くなってきたので、ここで蓮が入るってことでワクワクした。
Jユースカップのマリノス戦は仕事させてもらえなかったもんなーと思って 。でも間違いなく蓮は山雅U-18に新しい力をくれた、大好きなプレイヤー。やはり、蓮を入れたことで前の動きが良くなった。自分で行く、という姿がカッコ良かった。惜しいシュートシーンもあった。
体を張った守備で傷んだ、池上OUT→丸山IN。丸山の前めのポジションは初めて見るかも。SBで何度も何度も駆け上がり続けた姿が浮かんだ。ドリブル突破が楽しみ。
相手の左サイドを奥までえぐられて、原がボールを取ろうと姿勢を崩したところで一度戻してからそのまま真ん中からズドン。これは対応難しい。失点。1-0。
ゴール後のアルビの選手の喜ぶ姿が全力でいいなと思った。ダーッと走ってジャンプしてガッツポーズ。他の選手も祝福するために追いかける。悔しい、とも思うけれど、対等に戦えているからこそ相手も全力でこの1点の喜びを表現しているんだと思うと熱くなったし、山雅U18にもそうやって喜ばせてあげたい。
唐澤OUT→百瀬IN。
走り負けるシーンが増え、フィニッシュまでもってこられるシーンが増えてしまったが、そこで必死に飛んでみせる守護神の将太の姿が頼もしかったし、まだ!最後まで戦ってんだ!っていう闘志がメラメラしてた。
サイドから真ん中をドリブルで切り崩され、技アリのボレーで2失点目。だけど、どちらかというと0-2になってからまたいい流れになったと感じた。短い時間だったはずなのに、とても長く感じた。ピッチの中で一人ひとりがぶつける力と想いにウワーっとなってカメラやスマホを投げ捨てずっとジャンプしていた。
試合終了。準決勝敗退。みんな倒れこんで、泣いて。たけしが号泣して立てなくて、それがものすごく印象的だった。物語みたいに、ジャイアントキリングはそう簡単には起こらない。ただ、出し尽くしたんだ。だからまた、始められるんだ。
【試合結果】
松本山雅U-18 0-2 アルビレックス新潟U-18
その後、かんたが一人でこちらへ来て「応援ありがとうございます!」と挨拶をしてくれた。わたしたち、めっちゃ感動したよ。ちょうど1年前、準決勝のカターレ戦で出れなかったかんた。試合後、黙々と片付けをしながらずっと泣いていたのを知っている。悔しさが彼の何かを変えたんだろうか。幼かった顔が、今ではなんだか大人びている。
そして3年生の小山、越場、幾島、塩野崎がこちらにやってきて、代表して越場が目に涙をいっぱい浮かべて挨拶をした。
「ぼくたちは、この試合を最後に夢を叶えるために別の道を進みます。今まで、応援ありがとうございました」
こんなふうなことはわたしは初めてだった。いつも、後で引退したらしいと聞いて寂しく思っていた。だからこうやって顔を見て挨拶なんてしてくれて、もったいないくらい嬉しいよって思った。さみしいなって気持ちが先にきてしまって泣けてしまったけれど、言葉にするなら「ありがとう」しかないと思って、それを伝えた。
越場、塩野崎は2012年のJユースカップvs京都@アルウィンで初めてプレーを見た。越場は右SBで小さな体をふっとばされながら何度も何度も食らいついて…。最高にかっこいいと思いました。当時の記事があります。こちら。
塩野崎もその試合で、右ウイングだったと思うけど何回も仕掛けに行っててワクワクしました。塩野崎コール何度もやった気がする。ゴール裏のはしっこにおじさまがいて、一緒に応援しませんか?とお誘いしたところ「実は15番の父です」と話してくださって「塩野崎ですね!」と言うと嬉しそうな顔。「あいつ、まだヘタクソでしょ?恥ずかしいからここで見てるんです」と照れくさそうに…たぶん、スタメン起用された息子を1分1秒も見逃したくなかったんだろうなあと。
小山は記憶に新しい5月のリーグ戦。声を掛け合うことができずに最終ラインとGKの連携がうまくいかない時に、交代で出場しかんたからキャプテンマークを託された小山は声を張り上げみんなを鼓舞した。そこから失点しなくなったんだよなー。声だして、それがみんなに届く選手って実は少ないんじゃと思う。この人が言うなら、とみんなが思う選手なんだと。
そして、古市と池上が「ありがとうございました!」と挨拶にきてくれた。古市は泣く塩野崎の肩に手を置き、池上は泣いていた。何の涙だろう、勝てなかったことの悔しさ、自分のプレーへの悔しさ、ずっと一緒に戦ってきた仲間との別れ。わからなかったけど、私はこの3年生たちにすごくすごく愛着があったから、彼らそろって秋の大会に出れないことを寂しく思った。
彼らに、わたしたちは何もうまいこと言えなくて、松本山雅コールを精一杯送った。
最後に、コーチ陣、そして岸野監督が挨拶にきてくれました。
「今日は彼らは精一杯やりきりました。足がつるなんてめったにないんです。」
サングラスを取ってわたしたち一人ひとりを順番にみつめて、優しい顔でそう伝えてくれました。
なんて貴重な、尊い90分だったんだろう。
ここに来てよかった。きっと誰もが、色んなスタジアムでそう思っているんだと思う。
全力の90分をありがとう。この道は君たちが作った、大事な大事な道なんだよ。
そのもがいた足跡を、伝えたいなあと思って書きました。
伝わってほしいなあと思います。