【OQT2016】<6日目>カナダ戦
連戦にもかかわらず、1日空いただけでもバレーボールが恋しくなっていました。早く見たくて見たくて!
イランの男子バレーボールチームが初のオリンピック出場を決めました。
ガエミ選手、吼える。
大事なところ必ずで彼にサーブがまわってきて、しっかりと集中して勝負しにいく。とてつもなくかっこいい。
この日は第1試合の中国vsオーストラリアから観戦。2日目とほぼ同じ席でした。
オリンピック出場のチャンスはまだどちらのチームにもある状況での直接対決!
カナダ戦について。
整列の時のリベロの位置を見て、酒井選手スタメンかなと・・・!
石川選手はアップには参加せず、サポート役に徹してました。
柳田選手は普通にアップ。
緊張ほぐし?
サントリーサンバーズのメンバーの絡みは見ていてとても和みます。
スタメンは WS石川選手を福澤選手に、MB富松選手を山内選手に、リペロ永野選手を酒井選手に、セッター深津選手を関田選手に、とかなり変わりました。
待ってました。ワールドカップ2015を見るきっかけは酒井選手と八子選手だったので、こうやって国際大会に出る姿を見れることが嬉しい。
1セット目
関田選手と酒井選手が盛り上げるようにぐるんぐるん走っていました。
福澤選手が相手のジャンプフローターサーブを徹底してオーバーで取ってAパス(セッターが動かずにトスアップできるサーブレシーブ)になっていたのがよかったです。
【参考】
米山選手のフェイントが落とされる直前の場面。身長207cmのジャンセン選手、手をしっかり残してる。
栗山選手が入ると雰囲気が明るくなる。1本レフトから決めた!スタメンで見てみたい!
先にセットポイント取るもじわじわと追い詰められて苦しかっただろうと思いましたが、得意のセンターを使って出耒田選手がアタックライン手前に鋭角に突き刺して25-23。初めて最初のセットを取ることができました!
出耒田選手サーブでのブレイクは嬉しかったです(リーグ戦では、1試合通して全く入らなかった時もあったので・・・)。ジャンプフローターでも崩していくんだという意識が大事なんだと改めて思いました。
今回のOQTでじっくりと世界のチームの闘い方を見ることができましたが、ビッグサーバーと呼ばれている選手だけなく、一人ひとりが持てる限りの力で崩しにかかるのが大事だなと思いました。
2セット目
1発目の福澤選手のスパイクはブロックアウト。出耒田選手につられて1枚ブロックでした。
出だし、勝ち急ぐためかミスがぽろぽろと。出耒田選手、清水選手とサーブがネットにかかる。福澤選手のスパイクはアンテナに触れる。
ここでセンターを使う。山内選手2点目。
カナダは1セット目の出耒田選手のブレイクを警戒して、ジャンプフローターの際は前に人を集めてこぼさないようしている。しっかり拾ってから、ライトのシュミット選手やミドルのダフ選手、レフトのペリン選手が高い位置から思い切り打ち下ろしていく。ブロックをしてもワンタッチが取れなくなっている。もしくはワンタッチでもボールの軌道が高くて拾えない。
清水選手が決め切れるのと、カナダのサーブミスもあって点差はあまり開かず。米山選手のフェイント、福澤選手のバックアタックと良いプレーあるものの連続得点がなかなか奪えない。
TO中柳田選手は酒井選手に積極的に声をかけて、身振り手振りをして説明していました。石川選手は山内選手によく話しかけていました。
5点ビハインド。がんばれ・・・!
2枚替え。関田選手、清水選手→深津選手、栗山選手。
レフトから気持ちよくストレートに。シュミット選手の腕に当たりブロックアウト。
シュミット選手のスパイクが連続で決まってカナダのセットポイント。
ここで気持ちいい山内選手のクイックが決まって18-24。
柳田選手のピンサはネットに触れて拾われてしまうも、出耒田選手の鋭いクイックが決まって19-24。決定率すごい・・・。
3セット目
ラリーを出耒田選手のクイックで制して6-8でTTO。栗山選手が出耒田選手を「たかし!」って読んでタッチしていたのがかわいかったです笑。
カナダはサイドしっかり締めているのでセンターは捨ててる?
日本のブロックは、弾いてアウトになってしまうことが多い。弾かずに相手の陣地に入れることはできるのか?ワンタッチで球の速度を緩めることはできるのか?
10-10で山内選手から傳田選手に交代。傳田選手と他の選手のジャンプタイミングが合わない。その上からガツガツ決められる。
3点の差がついて日本のTO。富松選手や石川選手が傳田選手になにやらアドバイスを。その後関田選手と傳田選手のブロックが合いだした。ワンタッチはできるがそのまま突き刺さる。
傳田選手はMBですがジャンプサーブです。好き。
17-20、米山選手がレフトから強打で決めてここで二枚替え。関田選手、清水選手→栗山選手、深津選手へ。栗山選手がリバウンド狙いで打つも繋げず、2度目は強打でブロックアウト!
カナダミドルのクイック、傳田選手ないし出耒田選手がブロックに跳ぶも打ち抜かれる。カナダのセットポイントに。ここで深津選手のバックトスにライトの栗山選手が高いスパイク!栗山選手、ライト打ちがとてものびやかだ・・・!
20-24で二枚替えを元に戻す。ここで関田選手のサービスエース!21-24。
2本目のサーブはしっかり拾われシュミット選手の強打がブロックアウト。21-25。
4セット目
コート交代してる時に、ポーランド戦に続いてゲストにきてくれた中央大学のみなさんが全力でステックバルーンで応援しているのを見て元気になる・・・!笑
ふんばろう・・・!
傳田選手→山内選手に交代。
3セット目終盤はサイドが多かったのでセンターを選択。出耒田選手がブロックにつかれるも決める!
山内選手へのトスも上がりましたが、タイミング合わず空振り(わざと・・・?)。もしかしたらレフトで攻撃姿勢にあった米山選手の囮だったのか・・・?トスを上げた時にバランス崩した関田戦選手の右指を山内選手が踏んでしまうというアクシデントもありバタバタとしましたがカナダのスパイクがアウトとなり助かりました。
山内選手→傳田選手に交代。関田選手の正面、ペリン選手対策で関田選手と福澤選手がスイッチするもセンターのダフ選手が決める。ノーマークだったのでコミットで斜めに跳ぶも間に合わなかった傳田選手。
ダフ選手のジャンプサーブを福澤選手がオーバーで拾い、傳田選手が囮で跳んでレフトから福澤選手が気持ちよくクロスに決める!!!
福澤選手の見せ場が続く。
シュミット選手の鬼サーブを酒井選手がしっかり拾い清水選手がスパイク。これは拾われるもペリン選手のスパイクを出耒田選手、関田選手がブロック。すかさずペリン選手が再度打ち込むも関田選手が1枚でブロック(!)。さらにペリン選手がレフトからさらに強打で打ち込んだスパイクは酒井選手がまたも拾い、米山選手がアンダーでふわりと高く上げるとレフトから福澤選手が渾身のスパイクを打った!入った!!!5-6。
ギュッとなって喜ぶ同年代。
さらに福澤選手がブロックアウトで決める!6-6同点に追いつく!
ペリン選手のスパイクを出耒田選手、清水選手のブロックでワンタッチ。すべりこんで関田選手が拾って酒井選手が二段トスで繋げた!!
米山選手、清水選手が特に嬉しそうで。
それでもシュミット選手が止められず6-8。
この時点で清水選手12点、そして出耒田選手も12点・・・!すごい。
カナダは4セット目からマーシャル選手を入れていますが、この選手の守備がすごい。レシーブ9本・・・!もちろんスパイクも取りづらい場所をしっかり狙って打ちにくる。いやあ、好きです。
日本もまだ全員が良く動けていて、ラリーが比較的続いて見ごたえがあります。
福澤選手の決定率が上がっているので点差が離れない。8-10の清水選手のストレートコースのスパイクもすごくかっこよかったです。着地の時もうそろそろきつそうで・・・。がんばれ・・・!
カナダのセッター、サンダーズ選手のジャンプフローターを福澤選手がオーバーで取ろうとして弾いてしまいました。そのあとのレシーブは米山選手が今度はアンダーできっちり返してておおお!と。さすが修正力の高い東レ・・・!
清水選手のライトのストレートスパイクは決まったかと思いきやカナダが粘って拾う。返すだけになったボールを米山選手が柔らかくオーバーで関田選手へ。そして福澤選手のバックアタック!!
関田選手の嬉しそうな顔。
お互いサーブミスが続く。
TTOの時の酒井選手の言葉。
「さっきの言われたサーブの役割」
「精神的に安定させて、割り切ったら安定するから」
1度ブロックされてTO明けに再度清水選手を選択する関田選手と、打ち切る清水選手。
助走が足りず最初はリバウンドさせてしっかりクロスに打ちにいく米山選手。15-18。
ここで柳田選手がピンサ。声をかけにいく関田選手。
サーブは鋭くペリン選手へ。(バックアタック封じ?)しかしシュミット選手のバックアタックを福澤選手が上げられず15-19。
ラリーはの末、傳田選手のクイックが決まる。着地うまくいかなくて倒れこみながらも笑顔。16-19。
17-20で関田選手→栗山選手。ワンポイントブロッカー。傳田選手、福澤選手でレフトorセンター、栗山選手でライト側(ペリン選手)のブロック狙いか。
しかしダフ選手の強烈なクイックを酒井選手が弾いてコートの外へ。17-21。
関田選手がコートに戻る。
17-22で日本のTO。
栗山選手が、関田選手や酒井選手の両肩に手を置いて励ます。自分だって、きっと辛いはずなのに。酒井選手が「暗い顔しない、暗い顔しない!」とゲキを飛ばす。
お互いサーブミスで18-23。ペリン選手が強打ではなく押し込んで清水選手に当てて18-24。カナダのマッチポイント。
シュミット選手の全力サーブはネット。そしてまたしても、こういう場面でサーブが関田選手にまわってきてしまうのか・・・。サーブはペリン選手が上げて、ビグラス選手がクイックで関田選手の手前に打ち込む。それを弾いて19-25。
酒井選手がコートのメンバーに声をかけにいく。
石川選手が関田選手を労う。
TO中ずっと酒井選手に声をかけに行っていた柳田選手。2人の絆を感じました。
ラリーが続くと、決めきれることが多い気がしました。興奮したなあ。だからこそ、勝つことを諦められないぞ、と。
1セット目のようにブレイクがないとじわじわと離されてしまうこと。
サーブ・リードブロック・レシーブ・トス・スパイク(リバウンド)と全てに工夫が必要なんだということ。
当たり前のことだよ、と言われそうなことを、噛み締めるように思うのでした。
明日は最終日です。7日間の旅もあと少し。