【2015/16V・プレミアリーグ】パナソニックパンサーズvsサントリーサンバーズ@パナソニックアリーナ
あっという間に第2Legというやつが始まった。
初めての遠征。
初めてのパナソニックアリーナ。
初めてのアリーナ席。
...という名のパイプ椅子。笑
あぶない、
近くて、熱くて、泣きそうになってしまう距離だ。
1セット目を競り勝つことができたのはサントリーサンバーズ。ノっているサントリーはおそろしいなと改めて思えた。パナソニックは内容に少し戸惑っているまま、1セットが終わってしまったような感じだった。しかしリベロ永野選手の目は静かに燃えていた。大丈夫だ、と周りにしきりに声をかけ、笑顔さえ見せる。
第2セットの最初の流れはサントリーだったけれど、エバンドロ選手のスパイクへのブロックが成功し始め、気がつけばパナソニックのテクニカルタイムアウト。栗山選手、椿山選手が悪い流れを断ち切ろうとコートに入るも、なかなか連続得点が奪うことができずに16-25と離されてしまった。エバが抑えられてしまってからの椿山交代はワクワクしたんだよなあ。これで1-1となり、パナソニックの流れになると思っていた。
第3セットはサントリーが燃えた。エバのスパイクはブロックされてしまうが、奮起した金子選手の粘りや、山村選手得意のクイック(と私は思っている)で得点を重ね、パナソニックに差をつける。このままサントリーが流れを引き寄せるかと思っていた。しかし、清水選手のサーブが連続得点で詰める。目の前でその光景を見続けることができた至福と、次第に元気が無くなっていくサントリーを見るのが結構辛くて悶えた…。しかしそこで気合いを見せてくれたのが柳田選手。清水選手のバックアタックを1枚で止めた時はもう感動しすぎて、もう。会場もグワッと湧いて、まだやれるぞという雰囲気を生き返らせてくれた。その後もブロックを成功させて、再びサントリーの流れになったと思っていたら…サントリーの連続失点で、その流れのままパナソニックがセットを取った。点差を広げられてもメンタル強いパナソニックを体感...!
第4セット、柳田選手が控えに下がり栗山選手がスタメンに。その時の悔しそうな顔がどうにも忘れられない。ぐっと涙を堪えてコートを見つめていた。それでも、エバがサーブの時は「エバンドロー!」と叫んでいたのが聞こえてきて、なんか、それを聞けてよかったんだ。そしてタイムアウトの時、エバが柳田選手をギュッと腕でハグして励ましていた。そう、やっぱりチームプレーだから。指揮が高まって、このセットは本当に熱かった。苦しいときほど、星谷選手が元気よくコートを走り回り、山村選手がタイムアウトのたびに若手を励まし、笑顔でプレーをする。そのサントリーの勢いに冷静に対応するパナソニックはリードを許さず、接戦の末にしっかりと勝ってみせた。
パナソニックはやっぱりうまかった、とまとめるには失礼なくらいたくましかった。どんどん相手の良さを消して行く感じ。そして清水選手のバックアタック、あれはどうやって拾えばいいんだ。
— shindy_jdi (@shindy_jdi) November 29, 2015
近くで見るからこそ、余計に悔しさが伝わってくる。
1秒先には点を取られ、その1秒先には点を取る。めまぐるしい感情を、喜びも、苦しみも、濃い密度で共有するバレーボールという競技が、やっぱり好きだなあと思いました。
【試合結果】
http://www.vleague.or.jp/direct/vleague_dataroom/printb/id=23019