さよならがあって、今がある
今日はBOOM BOOM SATELLITES川島道行さんの三回忌。
少しだけ早く目覚めたおかげで、中野さんの言葉をそっと心にしまう余裕があった。
川島道行の命日。そして三回忌。僕にとって新たなけじめの日。彼とのバンド、音楽、時間と記憶、そして仲間は永遠であり誇りです。僕はまた一歩前に進んで行きたい。今日、もう一度川島くんに「ありがとう」と「さようなら」を言います。 pic.twitter.com/HaIlKAEXnr
— BOOM BOOM SATELLITES (@BBS_nakano) 2018年10月8日
仕事に向かう電車にゆられながら、1年前の自分の記事を読んだ。
松田直樹選手について書いた記事も読み直した。
自分自身に自信がなくて、嫌いで、いなくなりたくて、っていう気持ちを子どものころから抱えていた。好きなものや夢中になれるものを見つけると、自分自身のことを考えなくなるから急に気持ちが大きくなって行動力も出て楽しかった。自分を嫌いなままでも、好きなものがあればその気持ちも薄めることができるって思っていた。
そうやって生きてきたけど、まさか好きなものが「いなくなる」なんて想像もしてなかった。
いない日々を繰り返していると段々と考えることは自分自身のことへと移っていった。
なかなかの年齢になってから、子どものころに抱えていた気持ちと向き合った。心がひしゃげてつぶれて、苦しかった。いなくなりたい、子どものころと同じことを考えていたな。
それでも生活のことを考えて不安になってしまう謎の生への執着により、病院へ行ってみたり、カウンセリングを受けてみたり、関連書を読んでみたりして解決を図ろうとした。結局誰かの言葉を答えにすることはできなかった、という自分なりの答えが新しい旅のスタートになった。
誰かを答えにしてしまったら、
なぜ?って思ったときどうするんだろう。
なぜを無理矢理引っ込めてその答えを飲み込むのか。
期待して、思うようにならなかったらどうするんだろう。
不満を言う筋合いなんてないのに、勝手に失望するのか。
それは、自分は嫌だなあ。
そんなふうにして、自分が納得できる道を模索する。
今年に入って、初めて海外へ行ってからは余計に赤ん坊に戻ったような「うわ自分なんも出来ない」っていう絶望感と、どんな小さなことでもいいからできることが増えたときの喜びが交互にやってくる。
遅くてもここから、必死に自分が好きな自分になりたいし、少しでいいから自信をつけたい。子どものころできなかったことをもがくようにやっている。
好きなものとのさよならがあって、自分が嫌いな自分と向き合うことになって、良いことないじゃんて思うよな。でも、そうなる前よりも今の自分が自分は好きだ。そんなことを思うだなんて、自分にとって奇跡みたいなことなんだ。