【2016/17V・プレミアリーグ<ファイナル>】みんなが笑顔になれずとも、拍手をたくさん送りたい日。
ついに、V・プレミアリーグ男子のファイナルへ。長いようでいて、やっぱりここまでくると短かったような気もするのは残り2枚のチケットが寂しく思えたからで。
数々の試合を思い出しながら、東京体育館へ向かいました。この会場も、昨年末の天皇杯以来。あの売店のお姉さんからビールを買わねば始まらぬ、と意気込みます笑。
今回から仕組みが変わって、ファイナル3とファイナルで「ゴールデンセット」なるものを採用。
2016/17V・プレミアリーグにおける一部競技方式の変更について | バレーボール Vリーグ オフィシャルサイト
土曜日は男子ファイナル(ファイナル1日目)、女子のグランドファイナル(ファイナル2日目)の2試合を観戦。
NECと久光の攻防は1日目に続きグランドファイナルもフルセット。お互い粘るレシーブとここぞのアタックがとてもかっこよくて。バックアタックをばんばん打つのでとても興奮した!特に古賀選手は、レシーブを受けてからのバックアタック。タフネス。
最後の1点、託した山口選手と決めきった近江選手の泣きながらのハグが胸に残りました。
日曜日は男子のグランドファイナルを観戦。
2日間の感想を。
初日は豊田合成がこれまで調子の良かったニコ選手にしっかり2枚ついて仕事をさせず。また東レの米山選手・鈴木選手の間あたりにサーブを打ち込んでいたので彼らのバックアタック数をかなり減らしていた。ただ、2日間通してミドルがなかなか数字を出せず、苦しい展開に。東レがミドルに張っていたのか、セッターもなかなかボールを上げられない。サイド(イゴール選手)を使って応戦しつつ、ミドルをここぞで使ってもドシャットないしワンタッチで決まらず。攻撃の選択肢が減っていくのは、セッターとしても苦しかったと思います。
東レはサーブもレシーブも含めて全員が100%プラスαの仕事をしていた印象。苦しいときのニコ選手の気迫だったり(4セット目すごかった)、情熱をメラメラ燃やしながら集中的なレシーブを受け続ける米山選手だったり、難しいボールも含めて決めまくる李選手だったり。藤井選手がミドルにボールを集め、それがしっかり決まっていったので合成とは逆に「選択肢が増える」試合運びになったのではという印象でした。
豊田合成と東レの戦いが、バレーボールの面白さをぐんぐん引き上げていく。
東レアローズ、本当に本当に優勝おめでとうございます!
喜びと涙と。
監督と、参謀役と。(増村さん、最後まで気付かなかった…!)
表彰式。一人ひとり労う最年長の富松選手。
もう一人の最年長、米山選手。
最後の1点は、米山選手がレシーブして、富松選手がクイックで決めた。ただ、それだけのことだったのだけれど。ね。勝手に嬉しがるのは、いいよね。
写真と、思ったことを。
V・プレミアリーグファイナル男子。レシーブしたボールを鈴木悠二選手が二段トス、その信頼に応え自ら決めきる米山裕太選手。そして、こんにゃろ〜と言いたげにワキをグリグリ笑。リーグ中、よく鈴木選手の肩をポンポンしたり気にかけている印象があったけれど、今は肩を並べ力を引き出し合っている。 pic.twitter.com/LC6AIkl5mY
— shindy_jdi (@shindy_jdi) 2017年3月18日
V・プレミアリーグファイナル男子。デュースが続く緊張の場面、東レの強いサーブを豊田合成の山田脩造選手が受け、その頑張りに応えるように高松卓矢選手がスパイクを決めた。試合中いつも山田選手を励ましてる高松選手の、彼に向けた「やったな!」という嬉しそうなジェスチャーと表情が最高にいい。 pic.twitter.com/SCidoyQ3yX
— shindy_jdi (@shindy_jdi) 2017年3月19日
東レアローズ主将、渡辺俊介選手が優勝トロフィーを抱く。
— shindy_jdi (@shindy_jdi) 2017年3月20日
シーズン後半は控えにまわり、悔しい想いが胸にあったかもしれない。でも皆知っている。彼がいつだってコートに立つ準備をしてきたことを。天皇杯決勝もファイナル6最終戦も、井手選手の負傷で突然の交代だった際にゲームを崩さなかった。 pic.twitter.com/WEHL4lqYWM
思うこと。昨シーズンよりぐっと多くの試合を見たからこそ、静かに多くのことが心の奥からこみあげていた。
昨年10月から開幕した2016/17V・プレミアリーグが今日、終わった。みんな同じ色のメダルを目指すから、全員が笑顔になれるわけじゃない。勝ったとしても、そのコートにいられない悔しさだってある。喜びも悔しさも、存在する人の数だけ生まれる。そんな夜を何度も越えての、今日だった。
— shindy_jdi (@shindy_jdi) 2017年3月19日
誰かが喜ぶとき、誰かが悔しい思いをする。勝ち負けによって生まれる対岸が必ずあって、その場所は嬉しいだけでは充たされなくて。
— shindy_jdi (@shindy_jdi) 2017年3月5日
泣きたくなるほどの喜びの熱も、その対岸に取り残されたように立ちすくむ切なさや悔しさの熱も。どちらもゆっくり静かに、土壌にしたいのだ。
東レ関連の記事。
この記事を読んでから李選手のこと「李さん!」って呼ぶようになってしまった。富松さんのせい!笑
富松崇彰×李博「東京五輪は2階席から…いや、おうちでテレビで李さんを応援してます(笑)」 | バレーボールマガジン
ナンバーの記事、ヨネさんの部分で泣きそうになりました。
昨シーズン、アップゾーンでひとりマイペースに柔軟をしているシーンが思い出されます。OQTのイラン戦以降の活躍やWLでの存在感。そして、今シーズンの「静」から「動」への変化。色んな景色が繋がっていくようでした。
ヨネさん関連つぶやき。自分で見直したくなったので。
東レアローズ、米山裕太選手。はじめの印象は「静」だった。アップゾーンでひとり柔軟をしていたり黙々と省エネな感じでランをしていたりと、自分の身体と向き合いながら準備しているように思えた。そして今は、その静かに燃える炎で蓄えてきたエネルギーをめいっぱいに放つような「動」を感じる。 pic.twitter.com/3q2Cg2J2He
— shindy_jdi (@shindy_jdi) 2017年1月30日
東レアローズ/米山裕太選手
— shindy_jdi (@shindy_jdi) 2017年1月30日
サーブの瞬間、後ろのダンマクと重なって弓を引き絞るような姿にも見えた。 pic.twitter.com/V7dQyXOgLM
連続得点からのテクニカルタイムアウトの時にヨッシャーって叫びながらベンチに向かってくるニコ選手&米山選手と、やったなと言わんばかりの富松選手のシーンが熱くて。 pic.twitter.com/uZJup5NwmD
— shindy_jdi (@shindy_jdi) 2016年12月25日
バレーボールNEXtでの富松選手との対談を読んだせいか、胸が熱くなる天皇杯でした。
— shindy_jdi (@shindy_jdi) 2016年12月25日
優勝おめでとうございます!
チームの誰よりも叫び、喜びを表現していたなあ。 pic.twitter.com/Z94QWdMdLs
いままでのファイナル。これも見直したくなった。
・はじめてのファイナル(というか、はじめてのバレーボール観戦)
・にどめのファイナル(リーグを初めて通して見たシーズン)