towelmuffler

写真とか、大事なこととか。忘れないようにするためのブログです。

対岸を想う。

2015年の大学サッカーインカレ決勝、自分が思っていたよりも心にズシンとくる光景だった。

駒場から駅まで、呆然としながらとぼとぼと歩く。道程も含め、優勝したチームにおめでとうと思った。でも、自分はその対岸を想っていた。

のちに友人がふと発した「阪南大ゴールキーパーに誰も寄り添ってあげられなかったんだね」という言葉に、心がぎゅっとなった。そして、キャプテンはひとりで泣いていたなあと。

それこそ応援しているチームが負ける経験は何度もしているけれど、今回は相手チームがあまりにもハッピーエンドでまぶしく、余計につらかった。

 

この日から、サッカーをはじめとする勝負事を見るのがなんだか辛くなってしまって。正確には、応援するのがこわくなってしまった。

勝手に期待して、勝手に気落ちしてどうするんだ、と。応援ってそういうんじゃないよなあとも思った。

2016年はいろいろ考えさせられる試合を見て体感して、辛かった。

勝ち負けで生まれる対岸があるように、

自分自身のなかで、応援することで感じる喜びの対岸には切なさや悲しみがあるってこと。忘れがちだけど、いちばん近くで生まれているんだよって。

そんな小難しいこと考えなくてもいいのかもしれない、でも自分の行動の結果、その考えは頭から離れなくなった。

だから、喜びも悲しみも憶えておこう。

自分なりの土壌を作って、自分なりに感じてゆこう。