【2015/16V・プレミアリーグ<ファイナル6>】豊田合成トレフェルサvsパナソニックパンサーズ@大田区総合体育館
忘れられないシーンをちゃんと残しておかなければ。
パナソニックパンサーズ、ふたりのセッターのこと。
サーブを打つ前、
ボールを持つ右手が震えていた。
深津英臣選手。
思えばあまり近くから試合を見たことがなくて、
さらにジャンプサーブ以外は、打つ姿よりも相手コートに入っていくボールを追いかけていた。
この日はかなりエンドラインに近い端の席だったからこそ気づけたこと。
ボールを持つ右手をぶるぶると震わせて、
しかししっかりとボールは相手のコートへ確実に入っていく。
クセなのか本当に緊張しているのかわからないけれど、
目を背けたくなるような、こちらにも何か伝わるようで、
心に残るシーンだった。
そして、もうひとり。
関田誠大選手。
ピンチサーバーで出場しているのを何回か見て、フォームがいいなと思って見ていました。でも今回はサーブやプレーではなくて、人となりを垣間見るようなシーンが心に残りました。
静と動。
ウォームアップエリアで声を出して盛り上げる姿を見て、若手らしく常にワイワイしている子なのかなと思っていましたが、
ストレートで敗れた試合後、静かにコートを見つめていた。同期の山内選手が話しかけてきて、2人で小さな声で話す。
後ろから豊田合成の選手(大学時代に交流のあった選手?)が絡みきたけれど、おう、みたいな静かな感じで応えてすぐにまたコート上を見つめていた。
この人は、心の奥にしっかりと大事なものをもっている。
そう思いました。