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towelmuffler

写真とか、大事なこととか。忘れないようにするためのブログです。

【2015/16V・プレミアリーグ】FC東京vsサントリーサンバーズ@墨田区総合体育館

誰もがヒーローになるチャンスがある。

それを引き寄せるのは、だれでもない自分。

信じてくれる仲間。一緒に盛り上げてくれる同期。

 

そして忘れたくはない。

喜びの対岸には、悔しさや悲しみがあるということ。

 

目の前で起こること、そこでひとつひとつ感じたこと、大切にしよう。

一生で一度しかないんだぜ。

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 <第1試合>

FC東京(8位)vsサントリーサンバーズ(7位)

 

下位2チーム直接対決が、このギリギリ入れ替え戦がまだ決定しないタイミングで訪れました。会場は超満員。いやあ、トイレに入れなかったです(笑)

この日の結果で入れ替え戦が決まってしまうかもしれないし、福井大会でのJTサンダーズの結果次第では、最下位のFC東京もファイナル6のチャンスがあり得るという、下位3チームの大混戦。

土曜の試合ではサントリーJTも負けてしまいましたが、最下位のFC東京はフルセットまで粘って勝ち点1をもぎ取りました。その勢いもあってか、第1セットはFC東京サントリーのエバンドロ選手をしっかりブロック、攻撃陣ものびのびと躍動し、25-20と危うげなくポイントを取ります。

最初はお互い点を入れ合う感じでしたが、外国人選手の決定率が徐々に差に表れてしまったかな。奥村選手・セルジオ選手の対エバンドロ選手のブロックがピンポイントすぎて、サントリーとしては心が折れそうになる第1セット。点差が開くと、追う方はサーブもスパイクも気持ちよく打てなくなる悪循環が。最初のテクニカルタイムアウトで、衛藤選手と山本(将)選手がエバンドロ選手の対応方法など詰めていたのであとでテレビで確認しました。

奥村選手の恐ろしいまでの決定率(コースがうますぎ)、セルジオ選手や岡崎選手の力強さ・勢い、山本(将)選手のサーブ・レシーブ、衛藤選手のブロックなど全てがしっかりと機能する戦い。数字には表れていませんが、ここぞで拾えるリベロ橘選手のファインプレーは会場を一気に熱くさせていましたし、それを受けて決めてやるんだ!と選手たちも熱くなっているように思えました。

ホームゲームということもあり、テンション高めで(いや、FC東京はいつもかな)笑顔が溢れていました。

個人的には、昨年の静岡大会で見たvs東レでの悔しさで放心する衛藤選手の表情が忘れられなかったので、この日は大爆発を見ることができて良かったです。(しかし第4セットのサントリー山本湧選手との、ネットを挟んだ押し合いに負けてしまったのはかなり悔しそうだったのでまたリベンジだ!)

 ▼東レ戦後の衛藤選手

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第2セット目途中でサントリーはセッターを山本選手に変え、これまた驚きのナイスサーブ(鶴田選手のデジャヴが)。柳田選手への思い切りのいいトスもあり弾みがつくもFC東京の勢いにまだ競り勝てず、セットカウント2-0でピンチは変わらず。

サポーターの声も大きくなり、勢いは完全にFC東京かと思われた第3セット。第2セットから投入されたセッター山本選手が少しずつ空気を変えていき、それがこのセットで結果に繋がりました。サービスエース(!)にツー、同期の柳田選手をレフトで使うボールをガツガツ配球する。またこちらも途中交代のミドルブロッカー塩田選手がこれまた当たりでクイックで得点を重ねていきます。

ここからサントリーの猛攻が始まります。

おい!そんな漫画みたいな展開があるかよ!って思ったけど最近見たなそれ…。

昨年の天皇杯準決勝が蘇ります。堺vs JTサンダーズの、あの2セット完璧に取られてからの逆転勝利。空気は1秒先には変わってしまうんだ、というのを実感した日だったなあ。やり返した方は最高に気持ちいい、やられた方はそれはもう、悔しい。

 

FC東京のプレーがいきなり悪くなったわけではない、サントリーがいきなりうまくなったわけでもない。ただ、今まであまり出場機会のなかった選手が思い切り仕事できたことで仲間の気持ちが高ぶる。得点を重ねることができれば、チャレンジする余裕が生まれる、結果チーム全体の動きも自身に満ちて良くなっていく。コートという細胞の中で呼吸をするためには、みんながみんなイキイキとすることが大事。

しかし「2-0は危険なスコア」というサッカーの常套句もありますが、バレーボールに関してはまれなんじゃないかと思っています。それでも、勢いがつけばサッカー以上に恐ろしく、エンジンかかりっぱなしのサントリーが続けて2セットを取りフルセットまで勝負を持ち込みます。最後は柳田選手の渾身のスパイクが決まりサントリーの劇的勝利ということになりました。

 

しばらく席で呆然としてしまった自分。

FC東京が積み上げた努力が、無に帰るわけではないけれど。

せつないなあ。

歓喜の輪はキラキラとしていてソフトフォーカスがかかって夢のようで。

その喜びの対岸は、色濃くにじんで、やけにリアルだ。

 

1秒先の未来。

それはどんなきっかけから変わるかもわからない。だからバレーボールは難しく、面白く、やるせないし、苦しい。

もちろんその振れ幅を少なくし、常に勝てるようにしていく努力をする必要があると思います。失敗をなるべく早く修復する、全員でそれに取り掛かる。豊田合成東レジェイテクトはそれを積み重ねているなと見ていて思いました。

 やろうと思ってできるタイミング、できないタイミングがあるのだろうけれど。

それでも、1秒先を信じて走り、飛ぶ選手に

拍手を送り続けたい。

それが喜びに満ち溢れた結果であっても、そうでなくても。