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【2015 Jユースカップ】vs横浜F・マリノスユース@マリノスタウンAピッチ

 

松本山雅FC U-18がJユースカップに参加したのが2012年、今年で4回目。どの年も代えがたい感動があって、忘れられない。リーグ戦が同じように大切だとしても、意識せざるをえない大会。だと思う。

今年は奇しくも2年前の大会3戦目と同じ対戦相手となった。

↓2年前の記事。

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今回はAピッチ! 横浜F・マリノストップチームの練習で使われています。観覧席も立派で2,020席もあるそう。

アウェイながら、いつものリーグ戦やカップ戦と比べてたくさんの方が松本山雅FC U-18の応援に集まり心強い応援席になった。OBたちやその親御さんもいらっしゃっていて、久しぶりの再会が嬉しかった。

 

ベンチメンバー、スタメン、みんなで円陣。

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スタメン。

hossyさん親子の手作り。このボードの歴史は元U-18選手のお父さんが持ってきたダンボールからはじまった。

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キックオフ直前。

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前半。マリノス7番遠藤選手やボランチで5番の小松選手、そして10番の和田選手が特にすごかった。スピード、判断力、トラップ、とにかく早い、上手い。サイドから、中央から揺さぶりをかけられるも、賜(たもう)・杉山の中盤の踏ん張りと渋木の執念の粘り、そしてCB卯花・(山寺)優作が掻き出し、GK古瀬が落ち着いて対応する。相手の強さに引っ張られるように、集中力が最初から高いまま試合を進めていく。

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古瀬は後半のスーパーセーブ含め、90分通して素晴らしかった。

 

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賜が中盤を熱くする。誰よりも早く守り、攻めの1歩を創造する。彼と同じく中盤の成瀬のおかげで、わたしはボランチというポジションがとても好きになった。

 

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渋木の執念。どんなに厳しい場面でも追いついてくれる頼もしさが表情に表れる。

 

驚いたのがザブ(唐澤真三郎)。ケガ明けで公式3試合目だったと思うが、誰よりも早く試合に『入れて』いた。1年生の時、クラ選で鮮烈なインパクトを与えてくれた彼そのまま、堂々と相手ゴールを脅かす存在だった。ぐんぐんとサイドを駆け上がりクロス。守備も全くさぼることなくとにかくずっとボールの近くにいた。

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ただ、あの1年生のころのようなただがむしゃらにぶつかるだけじゃない、積み重ねてきた3年間の努力が、ドリブル、CK、抜け出し、早いプレスでカット、色んなプレーに現れていた。

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優作からザブにピタリと合わせるロングパス、からのザブの駆け上がり。何度見ても痺れる。彼らは中学時代同じクラブチームM.A.C SALTO Jrユースに所属。リーグ戦でもしばしば素晴らしいパスワークが見られ、わたしはそのプレーがため息が出るほど好きだ。

 

前半19分。マリノス和田選手の先制は、しかし彼らの心を折らなかった。

前線でずっとボールを追い続け、相手守備陣のプレッシャーとなってくれた(高井)悠登。彼のダッシュは世界一。タフすぎるほどタフ。

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何度でも食らいつく。中盤の要。賜、杉山。

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献身的に広い範囲をケアしてくれた杉山。

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ここぞというときにしっかり対応をして、落ち着かせてくれたCB卯花。

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0-1で後半戦へ。

チャントを歌うタイミングが掴めないほどの熱戦。後半開始前に「信濃の国」。

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果敢に攻める。悠登は前半と変わらずスピードを落とさない。

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後半11分、マリノスの追加点。

フルパワーで走りまくってくれた悠登に代わって、10番高橋晟弥(せいや)。

ここで本日初めてチャントを歌う。今井昌太チャントだ。他の選手もほとんどがトップの選手のものを継承させてもらっている。

蓮が守備陣を引き付け、せいやが得意のプレーでゴールを狙う。特にあの、ぶっちぎってフリーで一直線に駆けていったあのドリブル、シュート!

その光景に見とれて、写真は撮れなかった。「晟弥だ!」と思わせてくれるあの、時が止まったようなシーン。ゴールにはいたらなかったけれど、攻撃のリズムが作れているんだと確信。そこからは蓮、晟弥、(丸山)航平のリーグ戦で得点を重ねている選手たちが攻撃を続ける。

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本来はもっと前で張っている航平は、献身的な守備を見せてそのままチャンスを作ってくれた。

 

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マリノス原選手のゴリゴリの攻めに、いつも通り強気に対応する成瀬。心強かった。

 

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守備も攻撃も、時間が経てばつほど凄みが増していった迅也(ときや)。

 

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何度も何度もギリギリのところで跳ね返してくれて、素晴らしいパスワークで前線にボールを送りまくった優作。

 

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後半残りわずか。ザブ→健(たけし)交代。ザブからたけしへキャプテンマークを渡すあの光景が、眩しかった。副主将から主将へ。

おもいきり「たけしーーー!」と叫んだ。呼びたかったから、嬉しかった。健のドリブルはいつだって皆を湧かせ、笑顔にさせた。U-15の時にU-18に参加してから4年、健の良さはもちろん攻撃なんだけど、足元のうまさ、身体の使い方のうまさなんて見とれるほど。それに加え、最終ラインまで下がって守備を必死こいてやる姿も、先輩のために泣き、後輩のために泥臭いところを引き受けるところも、無限に格好良くて愛すべきプレイヤーなんだ。

 

試合終了。

本気で勝ちに行く土俵に立っているのだと鳥肌が立った試合だった。

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喜び、ハイタッチし合う相手の選手たちを見て、次こそは山雅の風景にできたらなと思う。

選手それぞれの得意なプレーは出せていて、それ以上のものも出すことができた瞬間があった。ひるまずに立ち向かっていくことを最後の1秒まで続けられたのは、日頃の努力の賜物だと感じる。

監督の臼井さんに6月ごろお話を聞いた時には、選手たちに色んなポジションを任せながらプレーの幅を広げられるよう指導しているとおっしゃっていた。一人ひとりが、特に3年生2年生が中心となって次の攻撃への工夫だったり1歩前での守備だったりを心がけているなあとリーグ戦を見て感じていた。小さい一つひとつの動きが「挑戦」であり、何より勇気が必要なもので。ミスが失点を招くかもしれない、負けてしまうかもしれない、それでも可能性を探し続け、仲間を信じて走りまくる彼らに、リーグ戦でもカップ戦でも、感動させてもらった。今と、その1秒先が、すごく楽しくて、楽しみだった。彼らのサッカーを見て、そんなふうに思っていた。

 

ピッチには11人。限られた人数しかいられないけれど、一人ひとりの努力が、想いが、信頼が、ピッチで走る誰かの力になっている。日頃の練習や試合の中で、あまり誰にも見られない場所でそれは培われている。

試合後に観客席へ挨拶にきてくれた選手たちへ贈られる拍手は、いつまでもやまなかった。

 

監督からの言葉。

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観客席へ挨拶にきてくれた。

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主将の健が号令をかける。

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福田が、泣く後輩に声をかける。

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ともにキャプテンマークをつけて出場することの多かった健、優作が肩を組む。

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ありがとう、おつかれさま!

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福田は何度もケガに泣き、3年間一番悔しい思いをしてきたかもしれない。だからこそ、強く、優しい。

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最後に3年生が応援席に挨拶にきてくれた。

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ありがとう。君たちを応援できて本当に幸せだ。

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大学でサッカーを続ける人、違う道を選ぶ人、それぞれが輝く道だといいな。また会えるといいな。

がんばれ、応援しているよ。 

 

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臼井監督、素敵なチームを育ててくれてありがとうございます!

 

公式に試合結果とともに素敵な写真がアップされています。

 

おまけ。

集結したOB たち。本当は他のメンバーもいたんだけどタイミングが合わず!

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当日は来れなかったけれど、応援フラッグ企画ではOBたちがたくさん協力してくれた。応援チラシ企画ではOBの伴と佳汰が熱いコラムを書いてくれた。

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試合後のこと。見に来ていた元監督の岸野さんにご挨拶しに行ったら、ものっすごい優しい顔して「びっくりするほど上手くなってたなあ。これからあいつらに会ってきます」と嬉しそうに話してくれた。涙がぶり返す。

昨年アルウィン開催のときにお会いした選手のおばあちゃまと再会。「もうね、すごく熱くなっちゃって大きい声出しそうになっちゃってね」ってとても可愛いことを言っていたよ。

3年生のお母さまお父さまたちともご挨拶して、やっぱり一番のサポーターはご家族だなあとしみじみ思う。選手のお母さまが「子どもたちから、日々教えられることがある」と言っていて本当にそうだなあと。

 このチームに出会えてよかった。大事なものが、ここにはたくさんある。

みんなで作る、みんなで繋げるこの道の先に、でっかい喜びが待っているはずだと信じている!

色んな形で応援を続けていきたいです。