大事にしたいこと、ひとつ。
気持ちが最近ついていけてなくて、山形戦も見にいけなかったのもあって余計になんだかふわふわと浮いているような気がしていました…。
ただ、長崎に行ったことでグッとシンプルになりました。
そもそも、山雅に出会うまで応援という応援をしてこなかった私。ずっと、S席でカメラ片手にビールを呑みながら観戦していました。飛び跳ねたりバンデーラ持ったり、そもそもゴール裏へ入ったことは一度もなかったです。山雅に出会って初めてなことが多くて毎週びっくりし続けてもうすぐ3年。
確かに楽しいばかりではなくて、やっぱり通い始めた当初(JFL)は全然勝ったところを見なかったし、内容もはっきり言って面白くはなかった。時にプロレスみたいな試合の時は、怒りで震えてしまったときもあった。短い間にもなんかもう、いろいろあった。ありすぎました。もちろんこれからもなんだけど。
思い出すようにしていることがある。
それは私が山雅を応援するのに大事にしたい、たったひとつのこと。
「勝ってほしい応援」じゃなく、「これからも共に戦うための応援」がしたいんだってこと。
それを思ったのは2011年のアウェイ秋田戦。
この試合に勝たなければ自力4位が難しくなる、まさに追い詰められた1戦だった。
失点後、崩れ落ちなかなか立ち上がれない裕人に、選手は誰も気付けない。声もかけてやれないほど余裕がなかった。選手みんなプレッシャーに押しつぶされそうだった。
3-2で負け。試合終了後に選手が挨拶にきてくれたけどみんな下を向いていた。こちらを見れないとでも言うようにすぐ翻し、とぼとぼと寂しい背中をわたしたちはずっと見続けた。
確かに、勝ってほしかった、J2昇格は悲願だと誰もが叫んでた、けれど。
一番こわくて悲しいのは、ピッチと応援席の心の距離が遠く離れてしまうことだと思った。
わたしたちの声や拍手が選手に届かなくなることだと思った。
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力が信頼を生むんじゃねえ
信頼が力をくれんだよ
「ろくでなしBLUES」より
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この言葉がすきだ。
最後までわたしたちと闘ってくれることを信じて歌った「山雅が好きだから」は、すごくすごくシンプルな想いで紡がれてたと思っている。
長崎で、たったひとつめざした、諦めないって想い。シンプルで、熱のこもる、届くように。思い出させてくれた、あの闘いを心に染み込ませてさあ、最終節へ!